インド番外編食事、観光地など
インド亜大陸は、山と海に囲まれた多様な地形に支えられ、ヒンドゥー、イスラム、キリスト教などの多宗教が共存し、ヒンディー語や英語に限らず20以上の公用語が用いられる、きわめてバラエティーに富んだ文化圏です。
今回の訪問では、講演と都市間の移動の合間に、こうした多様性の一端に触れる機会を得ました。短時間の経験ではありますが、その観察と気づきを共有します。

全部スパイシー 全部黄色?
インド亜大陸の食文化は地域差が大きく、カレーは多彩です。カレー以外でも香辛料の使い方が巧みで、辛くなくてもスパイスの香りが立ちます。
北部は小麦文化が根づいており、ナンだけでなくチャパティ、パラタ、プーリーが親しまれています。地域により生地や調理法が異なり、香ばしさや食感が変わります。個人的には層の食感が楽しいパラタが好みです。
南部は米文化で、軽く乾いた食感のインディカ米が主役です。さらりとしたインドカレーとの相性がよく、ワダ(甘くないドーナッツ)、ドーサ(薄焼きクレープ)、イドゥリ(蒸しパン)も広く食べられています。
なお、写真では一面が黄色に見えがちですが、実際は香りや質感の重なりが魅力です。


通称ボンベイバーガー
スパイシーコロッケをパンで挟んだ
ムンバイ名物

コルカタのジャガイモ・ゆで卵入りビリヤニが特に美味!インドのごちそう
魚介は主に沿岸部の都市で食べられる

魚介料理は主に沿岸部の都市で提供されます。刺身は衛生管理が整った高級店のみで提供されることが一般的です。デリーでは海から遠いため魚介に出会う機会は多くありません。水道水の衛生状況に留意が必要で、調理・飲水・うがいにはペットボトルの水を使用することを推奨します。

あっさりしていて美味、やはりスパイシー

濃厚デザートヨーグルト
やはり甘い、そして濃すぎる
デリー

アグラーセン・キ・バオリ



チェンナイ

場所によって砂浜の幅が約400mある


インドのデザートは全体的にとても甘い傾向があります。一方で、キングココナッツジュースは価格が手頃で、ほどよい甘さが心地よく、とても美味です。

クリケットスタジアム

サン・トメ大聖堂
コルカタ

新旧の2棟に分かれている


中間に橋脚が無く、両岸から支えているコルカタのランドマークの一つ
ムンバイは渋滞だらけ、大雨で余裕が全く無かったです…
書店

柚月麻子の「バター」も売れ筋

総合部門でも人気のロングセラーで、日本ではほとんど知られていませんが、インドでお会いした多くの方から「IKIGAIを読んだことがあるよ!」と言われるベストセラーです。村上春樹やIKIGAI、トヨタ、ソニーなどの影響もあり、日本へ好印象を持つ人が多いと感じました。
印象に残ったムンバイのタタ記念病院の壁にあった文章

The man who in his work finds silence
and who sees that silence is work
this man in truth sees the light –Krishna
仕事の中で沈黙を見つけ
その沈黙が仕事であると理解する人は
真に光を見る人である –クリシュナ
Bhagavad gita(バガヴァット・ギーター、ヒンドゥー教の聖典の一つ)より引用
今回でインド体験記の投稿はお終いです。
最後までお付き合いいただき有難うございました。
引き続き日本のVAD環境を良くするために頑張ります!

コメント